キリスピブログ(仮)

好きなこと(ひとまずスピッツ)についてわーわー語るブログです。

「スピッツ猫ちぐらプレイリスト」の話

発端

先日、TLにとある情報が流れてきました。

 

 

 ・・・ほう。

 

要約すると、

猫ちぐらを含めて、5~10曲で自分だけのプレイリストを作ろう!

 サブスクでプレイリストを作成してツイートしてね!

 抽選で本物の猫ちぐらをプレゼントするよ!」

というキャンペーン。

 

 

・・・乗った!

 

 

というわけで参加することに。

 

 

コンセプト

さて、プレイリストを作成するにあたって、どんなものにしようか。

小ネタを盛り込んだやつもいいけど、

何かひとつ、”ガチ”で作りたいなぁ・・・と、そんなことを考え、

そして決めました。

 

 

「俺の考えるスピッツの理想のオリジナルアルバム」

 

 

これを作ろう、と。

ベストアルバムではなく、あくまでオリジナルアルバム。

 

ここで俺にはどうしてもこだわりたいポイントがありました。

それは、曲順。

 

昔からずっとスピッツを聴き続けてきた中で、

俺は漠然と、特定の特徴を持つ曲に対して

「○曲目っぽい/○曲目っぽくない」

という印象をしばしば抱くようになっていたのです。

 

その感覚を以前ツイートしたところ、一部で反響をいただいて、

「あーこれは俺の思い込みじゃないんだ・・・」

と確信するに至ったのです。

 

↓該当のツイート。ツリーになってるので興味があれば。

 

そんなわけで、曲順には並々ならぬというほどでもないこだわりがあって、

プレイリストを作るのなら、その曲順は自分で考え抜いたものにしたい、と。

 

そこで、今回のプレイリスト作成に当たってのマイルールを設定しました。

 

1:ひとつのオリジナルアルバムもしくはスペシャルアルバムから

  使用出来る曲は1曲のみ。

これは、2曲以上収録することで特定のアルバムの色が表れてしまうのを防ぐため。

 

2:元のアルバムと同じ曲順では収録しない。

出来るだけ既存のアルバムでの曲順と同じような位置には配置しない、

少なくとも同じ曲順にはしない。

それでその曲の新しい解釈、イメージ、印象、

そういったものを引き出せたならどんなに楽しいか!

 

あ、あとこれは不文律的なものとして、

「オリジナルアルバムなのだからシングル曲の数は

 常識的な範囲に収めよう」 

という気持ちはありました。

 

 

これらに則って、あーでもないこーでもないと考えを巡らせながら

作成したプレイリストがこちらです。

 

 

 

さて、どうしてこういう選曲・曲順になったのか。

それをこれからうだうだ書き連ねていきたいと思います。

 

各曲の選曲・曲順について

 

①こんにちは

アルバムの導入となる最初の曲。

 

そもそもアルバム全体のイメージとして、

「2曲目にリードトラックを持ってきたい」

というのがありました。

 

そのための1曲目。

イメージとしては「ハチミツ」とか「今」みたいな役割。

なので条件としては、

・やや短め(長くても3分ちょい)

・曲調は明るめ

そんな曲。かつ、

「これを1曲目に持ってくるの!?」

という意外性が出せればいうことなし。

 

しかしそんな曲、なかなかないな・・・?となっていた時、

ふと思い当たったのが「こんにちは」。

 

あ、これだわ。

 

前述の条件をバッチリ満たし、意外性もある。

何より、

「また会えるとは思いもしなかった 元気かはわからんけど生きてたね」

の一節がめちゃめちゃ効く。

 

「醒めない」での14曲目、最後の曲で聴くそれは

(「雪風」のせいもあり)エピローグもしくは後日譚のように思えてた。

それを1曲目に持って来たことで、

「新たな物語がこれから始まるんだ」

という聴こえ方をするようになった。

 

そうなんすよ。

俺はこういうことがやりたいんすよ。

 

余談:

1曲目のこんにちはがほぼ固まったあと、

他の曲順でうんうん悩んでた時に、

フォロワーさんが公開したプレイリストの1曲目が

こんにちはだったので「ウワーッ ウワーッ」

ってなってました。

やられた!先にやられた!

ただコンセプトが大きく違ったので

事なきを得ましたね…ふぃー

 

 

②正夢

これはだいぶ最初のうちに決めてました。

さっき少し触れた通り、2曲目には俗にいう”リードトラック”を

持って来たかったのです。

「優しいあの子」「みなと」みたいなイメージ。

シングル。

欲を言えばイントロで持ってかれるやつ。

 

そういうのを思い浮かべて真っ先に出てきたのが「正夢」。

うん、決まり。

 

「こんにちは」からの繋がりで言うと「また会えたと思ったら夢かい」

ということになるんですが・・・

それがまた、物語の想像を掻き立てるのでね。

 

「正夢」はもともと大好きな曲のひとつでもあるので、

これをアルバムの主役においてみたい、というのもあります。

 

欲を言えば、「こんにちは」の曲終わりから殆ど曲間開けずに

「正夢」のイントロに入るようにしたかったなー。(ムリ)

ナンプラー日和→正夢の切り替わり感が大好きなので。

 

 

ラズベリー

ここねー。

最初は「ハヤテ」を置いてたんですよ。

 

俺が個人的に考えてる”(リードトラックが終わった後の)3曲目感”とは、

「この曲からいよいよ本格的にそのアルバムの世界に潜っていくような曲」

なのです(抽象的すぎ)。

「あ~、まさにアルバム曲だなあ」というようなやつ。

ニュアンスが難しいんですが・・・

具体的な曲名で言うと、

「いろは」「歩き出せ、クローバー」「甘ったれクリーチャー」

「子グマ!子グマ!」あたり。

 

んで、そういう役割を果たせるのが「ハヤテ」だと思い当たって、

これでいいだろうと、そう思ってたんですが・・・。

 

ふと思い出したことが。

 

大昔の学生時代、俺がスピッツの深みにはまり始めたころ。

当時の手持ちの音源、「ハチミツ」「空の飛び方」「スピッツ

「名前を付けてやる」「インディゴ地平線」から、

120分テープ(テープて!)にマイベスト的なものを作成したのです。

当然曲順も自分で考えたわけなんですが、この時は

出来るだけもともとの曲順に準拠して収録しました。

しかしその中でなんの遊び心が働いたのか、

B面頭に「ニノウデの世界」「初恋クレイジー」ときて

3曲目に「ラズベリー」を入れました。

その曲順を今でも思い出せるくらいに俺は気に入ってて、

その記憶が蘇って来たのです。

 

もう、それは・・・入れるしかないでしょう?

 

これは個人の耳なじみという経験に由来するものなのであれなんですが、

3曲目のラズベリー、めちゃくちゃ惹き込まれるんですよ・・・。

イントロから強い強い。

 

故に上記の

「この曲からいよいよ本格的にそのアルバムの世界に潜っていくような曲」

という役割も十二分に担える、そう期待しての選曲。

 

や~~・・・かなり主観的で説得力に欠けますが、まあ仕方ない。

ごめんなさい。

だってこれがいいんだもん。

 

 

④悪役

ここは一番最後に変更したところです。

完成直前までは「シャララ」でした。

 

3曲目でアルバムの世界に沈めたあとは、

ややテンポ早め・軽めの曲で一気に引っ張って行きたい4曲目。

「ルナルナ」とか「五千光年の夢」あたりのイメージ。

なのでわりとすんなり「シャララ」がハマったと思ってた。

 

ただこのアルバムの完成直前、

なんとなくのシャッフル再生で「悪役」が流れた瞬間、

 

あーーーーーーー悪役あるじゃん!!忘れてた!!!(忘れるな)

はい決定~。

 

ラズベリー」で緩ませといて(※個人差ありまス)からの

「悪役」、超カッコよくないですか!?

”覚悟”という言葉が次の「歌ウサギ」の強めの言葉たちとリンクする。

 

さらにもう一点。

 

悪役はですね、2020年7月現在アルバム未収録なんですよ。

これがどういうことか、お分かりになりますか?

 

・・・つまり、現時点で「悪役」は世界中のアルバムのなかで、

俺のこのアルバムにしか収録されてないんですよ!!!

(ふ~ん)

 

 

⑤歌ウサギ

これは「正夢」と同じくすんなり。

前半最後、見せ場にふさわしい覚悟のこもった曲。

「悪役」からのイントロが個人的にめっちゃくちゃしっくり来ています。

あまりにも良過ぎて、後に「歌ウサギ」はこのアルバムからシングルカットされます。

(は?)

さすが第2回優勝曲。

 

歌ウサギはねえ・・・聴けば聴くほどに好きになる曲なんですよ。

(※スピッツの曲はだいたいそうです)

「今歌うのさ~君と繋いだから」の部分も、

「何かを探して~歌い続ける」の部分も、

両方ともサビとして聴こえるんです。

凄く、凄く強く心の奥へ響く。

 

あなたは”こんな気持ち”ってどんな気持ちだと思いますか?

(あ!これ今度記事にしよう!ていうか歌ウサギそのものについて書こう!

 やったーネタが出来た!いつ書くつもりなの?

 

 

⑥scat

さて、後半スタート!の6曲目。

イントロで空気を変えられる曲がいいな、と思っていて、

だったらいっそのことインストにしてしまおうということで

「scat」を。(厳密にはインストといっていいか分からんけど)

この曲は本当にカッコいいので。特にベースがね。

 

他の候補曲としては、

イントロで空気を変えるという点で「グラスホッパー」、

後半スタートというよりは前半と後半の繋ぎとしての「宇宙虫」がありました。

10曲という短さじゃなければ「宇宙虫」でも面白かったかも。

 

 

⑦ガーベラ

「scat」を受けての7曲目。

最後まで確定しなかったのはここ。

 

初めは比較的落ち着いた方向に持っていきたいかな、と考えてて、

すぐに思い浮かんだのが「猫になりたい」。

流れとしてあの暖かいイントロ、気持ちいーなー、と。

こりゃ決まりかなと思ったとき、ハッと気づきました。

 

あっ。

猫、もういるじゃん。

 

そうです。

このアルバムには猫ちぐらという猫がいるのです。

 

同じアルバムに「猫」とつく曲を2曲入れるのか?

(しかもバンド名がスピッツ

いや、それは違うだろう。

俺の知ってるスピッツはそんなワケのわからないトガり方はしてないはず。

 

ごめんよ、「猫になりたい」。

ウチではどうしても飼ってあげられないんだ。

誰か他の優しい人に拾ってもらって幸せになりな・・・

(※このへん特に読む必要なし)

そう思いながらプレイリストから外しました。

 

「猫になりたい」の代わり・・・。

「ルナルナ」・・?悪くないけど、完全にはしっくりこない。

「初恋クレイジー」?

(1アルバム1曲縛りの関係で6曲目を「グラスホッパー」に変えての)

「ランプ」?むしろ「未来コオロギ」?

 

うーん・・・。

 

じゃあ、方向性を変えてみるか?

暖かさではなくて深さのほうへ向かってみようか・・・?

そう思って真っ先に浮かんだのが「ガーベラ」。

 

あー・・・いい!!

俺凄く好き!!!

 

なんだけど、

他の曲まで全て確定させた後にちょっとだけ気になったのは、

この後の曲まで考えると、全体的に重すぎやしないか?ということ。

(ここでいう重いというのは音の話が7割、歌詞の話が3割)

や、俺のアルバムなんだから俺の好きなようにすればいいんだけど・・・

「アルバムとしてのバランス」も俺は大事なので、

それを含めて考えると、どうなの?という話。

 

かといって他に有力な選択肢は浮かばなかった。

 

考え抜いて出た結論は・・・

 

「『猫ちぐら』が全てなんとかしてくれるやろ!!!」

(丸投げ)

 

ほら、あの曲優しいやん・・・?

大丈夫、いけるいける。

(いけました)

 

⑧青春生き残りゲーム

ここなー!

ここで俺が欲しかったのは「8曲目感」というよりも、

「ラスト3曲感」。

まず音の重い曲がいい。

んでサビでちょっとだけ拓ける、ラスト2曲への希望。

これは「青春生き残りゲーム」しかねえな!!

(や、”しかねえ”は嘘です。「俺の赤い星」も考えた。)

 

ここにこれを持ってこれたところが、

ひょっとしたらこのアルバムで一番気に入ってるかもしれない。

 

ラスト2曲へしっかりバトンを託せる、そんな曲。

 

猫ちぐら

はいここで課題曲ですよ!

猫ちぐらを何曲目にするか問題」。

 

とりあえずまず、

「俺の考えるスピッツの理想のオリジナルアルバム」

を作ろうと考えたとき、縛り上、10曲構成にするのはほぼ確定していた。

10曲未満は個人的にスピッツのオリジナル(フル)アルバムとは思えないから。

(本当は12曲構成がアルバムとして一番美しいのかもしれない)

 

で、猫ちぐらを何曲目にするか?

1曲目?2曲目?3曲目?5曲目?9曲目?10曲目?

候補としてはこんな感じ。

 

で。

ひとつ考えていたのは、

 

猫ちぐら」はこのアルバムの主役にはしたくない

 

ということ。

 

理由は主に2つ。

 

ひとつは、単純に

猫ちぐらを入れてプレイリストを作ろう!」で

猫ちぐらが主役なのはちょっと面白くないな、というひねくれ魂。

 

もうひとつは、

猫ちぐら」は、引っ張ってってくれる曲というよりも、

寄り添ってくれる曲だと思うから。

 

だから、メインに「ドーン!」と据えるんじゃなくて、

こう、支えるような役割にしたい、と・・・(うまく言えない)。

 

というわけで、どちらかと言えば消去法で9曲目か10曲目だなー、と。

最終的に9曲目決まりました。

色々迷ったけど。

 

「生き残れ」からのイントロの安心感たるや。

 

 

⑩ありがとさん

満を持しての「ありがとさん」なんだよ!!!

ひょっとしたら唯一かもしれない「どうしても入れたかった曲」。

(『正夢』『歌ウサギ』もその感じはあるけど”どうしても”とは言い切れない)

 

ありがとさんは自分の中ではそもそも、

「見っけ」で3曲目に入ってたことが驚きだったんですよ。

 

 

 過去にこんなことを言ってました。

(ここから派生したのが『○曲目感』の話)

 

「ありがとさん」は別れの歌、もっと言えば死別の歌だと思ってるんだけど、

悲しみとか、寂しさとか、そういったものを(殆ど)歌わず、

ただひたすら感謝や愛おしさを歌ってるのが逆説的に物凄く心を抉られる。

(MVで初めて聴いた時は『謎の不機嫌』から涙腺が壊れた)

 

ただただ、大好きな曲です。

 

猫ちぐら」からの「ありがとさん」はある意味残酷でもあるし、

曲順を入れ替えて最後を「猫ちぐら」にしたほうが救いが強くなるとも思って

それも考えたんだけど、

「こんにちは」から始まって「ありがとさん」で結ぶのが

キレイかな、というのがやはりあって。

ギターの 「キュイイッ」でアルバムが終わるのもいいし、

なんならリピート再生でループするのもまたいいし。

 

 

総評・感想

①こんにちは

②正夢

ラズベリー

④悪役

⑤歌ウサギ

⑥scat

⑦ガーベラ

⑧青春生き残りゲーム

猫ちぐら

⑩ありがとさん

 

いやぁ~~・・・・・

最高の作品が出来上がりましたね!ね!?

 

出来上がってみれば3分未満の曲が4つもあるし、

全体でも39分とやや短めとも思える編成だけど、

それがまたちょうどいい長さ(短さ)に感じる。

 

・・・これは売れるな!!(うるせえ)

 

アルバムタイトルつけるとしたら、

「こんにちは」か「ありがとさん」か、もしくはその周辺の言葉ですかね・・。

(そこまでやり切る余力と度胸は無かった)

 

感想としては、

「初期の曲殆ど入らなかったなぁ・・・」と。

候補にもほぼ浮かばなかった。

意図したものじゃなくて、自然とそうなった。

 

たぶん、初期の曲のほうがクセが強く、

アルバムとしてのまとまりもまた強いのでは?という仮説。

言い換えると、単曲としては俺には扱いづらかったのかも。

 

あと、アルバムとしての流れを考える時、

俺は「曲調」を最も重視するんだなーと気づきました。

テンポが速いか遅いか、コードが明るいか暗いか。

もしかしたら歌詞よりも優先されてるかも。

 

 

そして、

 

すっっごく楽しかったです!!!!!!

 

散々語り尽くされてるとは思いますが、

スピッツの曲って、人によって本当に色々な解釈ができて。

そしてどの解釈も全て正解、少なくともその人にとっては正解なんですよね。

だから俺にとっての正解をこういう「俺のアルバム」という形で

表現できたのがすっごく楽しかった。

 

だから、ツイッターでもコメントでも、

何かしらの感想を頂けるととても嬉しいです。

ここまで読んでくれた方であれば、スピッツについて

何かしら思うところのある人でしょうし。

もしくは恐るべき暇人(ひまんちゅ)。

俺の「俺はこう思います!どう思いますか?」に対して、

「なるほど、その発想はなかった」

「違う、そうじゃない」

「私はこう思います」

「チャーシューはまだか」

何でもいいので何かあれば!

俺がたいそう喜びます。

 

このプレイリストのツイートに対していただいた反応も、

「ほう・・・!?そうなのか」という感じもありました。

なのでね。

 

やはり人によって見えるもの聴こえるもの感じるものは異なるし、

だからこそ面白い。

 

 

オマケ

 

他にも小ネタ的プレイリストをいくつか作ったので、

そちらもサラッと載せときますね。

 

 しりとりその1

曲名でしりとり。ループします。

 

 

しりとりその2

歌詞でしりとり。これまたループします。

単なる思い付きを形にするためにどえらい労力を費やしてしまった・・・!

(まあイントロの音階を確認するよりは・・・ね)

プレイリストとしても割といい感じになったので嬉しい。

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謎のメモ(字が汚い) 

 

 

 

 

SPITZOO/スピッヅー

スピッツ動物園です。にぎやか!